西村周三先生のご講演がありました。
2018年4月18日(水)、近藤克則研究室の大学院生を対象としたゼミでは、医療経済研究機構所長である西村周三先生をお迎えして『社会疫学への期待~日米の貧困の違い~』というタイトルでご講演していただきました。医療経済学をご専門にされる先生は、貧困など社会問題へのアプローチの仕方について自らの学生時代と現在の社会情勢の違いを踏まえながら、力強く意見を述べられていました。特に近藤克則先生の著書『健康格差社会への処方箋』にあるソーシャル・キャピタルの持つ可能性をポピュレーションアプローチで活かす健康政策は、現代の社会に適していると共感されておりました。社会疫学を学ぶ大学院生として、現代の健康政策に有用な学術的エビデンスを生み出すためにも、社会の歴史、現在、他国との違いにも注目していく必要性を強く考えた有意義な時間でした。貴重なお時間をありがとうございました。
(博士課程3年 古賀 千絵)