抄読会を開催致しました
- katsunorikondo
- 2016年9月20日
- 読了時間: 2分
9月21日(水)の院ゼミにて抄読会を開催致しました。 今回は博士課程1年の中村 恒穂 先生が担当されました。
Naoki Kondo. Socioeconomic Disparities and Health: Impacts and Pathways. J Epidemiol.2012,22(1),p.2-6.
(抄録)
社会経済的格差が拡大することは、人の健康に影響するのではないかと世界的な関心事になっている。著者たちは、社会経済的格差が健康に与える影響とその格差に潜む経路について調べた。我々のメタ分析では、大きな人口集団は収入格差に起因する高い死亡率と健康の悪化のリスクを持つことを明らかにした。この研究では、閾値効果(収入の格差が、健康増進の妨げになる最初の閾値になる)と期間効果(1990年代以降のように、後になって大きな効果を発揮する可能性)と収入の格差と健康の結果の間の遅延効果もまた示唆している。我々の日本の国際的な代表調査データーと日本の高齢者を対象にした大規模コホート調査(AGESコホート)のデーターを用いたほかの研究では、不平等な社会の相対的剥奪から生じる不公平社会が、健康に不利な影響を与えるという、いわゆる相対的剥奪仮説を支持している。自然実験デザインを用いた研究では、日本の1997-98年の経済危機の後で、中流クラスのホワイトカラー労働者と中流、上流の収入の労働者の健康改善がより小さかったことから、主観的健康観の社会経済格差の傾斜はより小さくなっていることを示した。 結論として、収入の格差は個人の健康に不利に働き、相対的な剥奪からくる精神的なストレスによって、その影響の一部を説明することができる。健康格差に関するマクロ経済効果の変動に関するどの研究においても、収入格差の拡大や労働市場の変化、ソーシャルキャピタルの衰えなどを含む様々な可能性のある道筋を考える必要がある。急速に変化する社会の中で健康の社会的な決定要因についてより理解できるようにさらなる研究が必要である。
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